Windows 10の無償アップグレードがついに来ました! 「よっしゃーアップグレードするぜー!」「別に今のままでいいからアップグレードはしなくていいや」など、私たちのユーザーの心境としてはこんな感じでしょうか。私はその中間くらいの心持ちなのかな。
アップグレードをするつもりが全くない人、今すぐにでもしたい人、色々な方がいると思います。そこで、「するかしないか、いつするべきか?」ちょっと立ち止まって、一緒に考えてみませんか。※Windows 7で解説しています。
目次
はじめに
まず、windows 10アップグレードの詳細を確認します。
*Windows 無償アップグレードの詳細
…略…アップグレードで入手できるのは、通常版の Windows 10 です。試用版ではありません。3 GB のデータをダウンロードする必要があります (標準のデータ転送料金が適用されます)。無料アップグレードの期間は 1 年間です…略…Windows 7 デバイスと Windows 8.1 デバイスが対象となります (既にお持ちのデバイスを含む)。…略…Windows Phone 8.1 デバイスについては、デバイスの製造元、携帯電話会社、通信事業者によっては Windows 10 にアップグレードできない場合があります。…略…Windows Update が有効にされている必要があります。Windows 7 Service Pack 1 または Windows 8.1 Update が必須となります。Windows 7 Enterprise、Windows 8/8.1 Enterprise、Windows RT/RT 8.1 の各エディションは無償アップグレードの対象外です。
「何を言っているのかよく分からん」という方のためにざっと箇条書きにします。
- Windows7とWindows8.1が対象。ただし、Windows7 Enterprise、Windows8/8.1 Enterprise、Windows RT/RT 8.1 は対象外。
→①対応しているOSとそうでないOSがある。
- Windows Updateが有効になっている必要がある。
- Windows7 Service Pack 1またはWindows 8.1 Updateが必須。
→②③OSが対応していても、条件を満たしていなければアップグレード出来ない。
- Windows10への無償アップグレードは本日(2015/07/29)から1年間可能。
①~③をクリアしている場合は画面右下に以下のようなボタンが出てくるはずです。このボタンから手順通りに進めれば簡単に予約・アップグレードが出来ます。
次に、①~③を確認する手順を説明します。
①対応しているのか確認してみる
自分のPCが対象になっているのか確認しましょう。
- 画面左下のスタートボタン(Windowsのマーク)をクリック
- 「コンピューター」にカーソルを合わせて右クリック
- プロパティをクリック
このような画面が出てきますので赤枠の部分を確認します。
Windows7またはWindows8.1であり、indows7 Enterprise、Windows8/8.1 Enterprise、Windows RT/RT 8.1 でなければアップグレードが可能です。
現在8を使用していて8.1に変えたい場合▼
マイクロソフトのサイトにある「Windows 8 から Windows 8.1 にアップデートする」のページが参考になります。
②条件を満たしているのか確認してみる part1
Windows7 Service Pack 1が必須です。Win7の場合は先ほどと同一画面にある下記の赤枠を見てみましょう。
現在Service Pack 1がない場合▼
マイクロソフトのサイトにある「Windows 7 Service Pack 1 (SP1) をインストールする方法」のページが参考になります。
③条件を満たしているのか確認してみる part2
Windows Updateが有効になっている必要があるため、これを確認しましょう。上記の画像のメニュー左下から二番目の「アクションセンター」で確認することが出来ます。
- 「アクションセンター」をクリック
- 「セキュリティ」をクリック
有効になっていればOK。なっていなければ、「設定を変更」を押して「自動的に更新プログラムをインストールします(推奨)」をクリックで完了です。更新していないプログラムがあれば、ついでに更新しておきたいところですね。
Windows10にアップグレードするべきなのか?
現時点ではするべきと言えます。後々どのように評価されていくのかが分からないので、今後変わっていく可能性はありますが。大きな理由は3つあります。
※いますぐにすべきという意味ではありません。また、変更点・新機能についてあまり触れていないのでマイクロソフトのサイトでデモを見るとよりわかりやすいと思います。
サポート期間
マイクロソフトの定める「サポート期間」を過ぎると、ウイルスに感染する危険性がでてきます。また、見つかったバグに対してのサポートも無くなってしまいます。
Windows 7 → Windows 8 → Windows 10 と、サポート期間は順番に終了していきます。そのため、タダでサポート期間が延長されることのメリットは大きいと言えるでしょう。
変化
Windowsを使用しているユーザーの声から、特に8.1からの改善点が多数ある様子。スタート画面なども使いやすくなっているようで、期待が持てます。8.1で不評だった点が各種削除されていたりもするようです。
古いものから新しいものへ改善されていくと共に、徐々に社会で使われるPCも変わっていく可能性が高いです。よって、いずれはバージョンアップすることを視野にいれるべきです。
追加機能
新ブラウザや、例えば以下のような多数の追加機能があります。もっとありますが、とりあえず気になったものを抜粋してみました。これ以外にもこれから導入される予定の新要素もあるようで、ワクワクしてしまいます。面白い機能がたくさんあるので、楽しみです。
- ウェブページに印をつけて共有出来る
- ウェブページを保存しておいて後で読める
- いつでも仮装デスクトップを作れる
- XboxとWindowsが繋がる
まだ分かりませんが、仮装デスクトップによって作業効率が大幅に増幅することがあれば、Windows 10にするメリットはあると言えるでしょう。
あるいは、ウェブページに印をつけて共有など、Windows 10でのやり取りが社会で使われるようになれば、導入せざるを得なくなってくるのかもしれません。
いつアップグレードするべきなのか?
アップデートはすべきだ! という見解を述べたところで、それではいつすればいいの? という質問に答えていきたいと思います。ずばり、「様子を見てから」が無難だと思います。理由は以下。
互換性
正直なところ、世間にまだ馴染んでいない状態で使うと互換性に悩まされることになると思います。
「Windows 10には対応していません」
「Windows 10の動作確認が終了しておらず推奨環境ではありません」
「Windows 10をお使いの場合、一部使えない機能がございます」
おそらく、このような表示を何度も受けることになることが予想されます。推奨環境でない状態で使うことや未対応の状態で無理に使用することは、トラブルに巻き込まれる可能性を意味しています。
「動作確認したけどこれは大丈夫だったよ!」と、我々に教えてくれる人柱になってくれるのはありがたいですし、確かに助かりますが、我々一般人は世の中が対応してから使い始めるのがまず無難でしょう。
バグ・致命的な欠陥の有無
Windowsアップデートが日々更新されるのは、「日常的にバグが見つかる」ということでもあります。テストは済んでいたとしても、実際に使用してみて気づくような問題点は多数存在します。
ゲームをプレイしたことがあれば分かると思いますが、「ある操作をすると動かなくなるバグ」「アイテム増殖バグ」など、1つのゲームだけでも色々なバグが発見されますよね。PCも同じなんです。
「ある操作をするとデータが破壊される」
「ある操作をするとハングアップする」
今は見つかっていないだけで、こんなことが有り得るかもしれません。確かに新しいものは楽しいことや便利なこともたくさんありますが、それが「多少のリスクを伴うかもしれないこと」だと知った上で選択してください。データを失った場合、戻ってくる保証はありません。
まとめ
「Windows アップデートはすぐにするのだから、同様にOSも最新のものにアップグレードするべきだ」「最新=高性能」と言うように感覚で思い込んでしまうこともあるかもしれません。しかし、そうとは限りませんしアップデートとアップグレードの目的は似て非なるものです。メリットやデメリット、そしてリスクをふまえた上で、アップグレードの有無や時期を考慮してほしいと思います。
ちなみに私は、評価が一通り出て、世の中がWindows 10に対応してからアップグレードしようと思っています。今すぐにでもアップグレードしたい気持ちはすごくありますが、リスクを恐れるタイプなので秋~冬くらいになりそうかな。もしかしたら春ってこともあるけど、ギリギリになるのも嫌なのでさすがに来年の夏ってことはないのかなあと思います。
以上です。一つの意見としてぜひアップグレードの際の参考にしてみてください。納得した上でアップグレードをするのは良いのですが、安易なアップグレードは危険ですのでくれぐれもご注意を。
参考:日本マイクロソフト
コメント